「すぐにでも対策をとれるのが電話のセキュリティアップ。まずは、必要な電話番号を登録し、誰からかかってきたのか一目でわかるくらいの液晶画面が大きい電話に替えましょう」
本人は大丈夫だと思っているので、子が率先して動くこと、と北見さん。
国民生活センターの報告によると、全国の消費生活センターに寄せられる相談のうち、「判断力や問題解決能力が不充分な消費者に関わる相談」は1万件を超えるという。不必要な住宅改修工事や高額商品の訪問販売、新聞の多重契約など、1世帯あたりの平均被害額は約170万円。そうした悪質勧誘の多くに電話が利用されている。
「知らない番号や非通知でかかってきたコールの安全度をランプの色で確認できたり、登録したユーザーが迷惑電話のリストを共有できるサービスも。月額約700円程度で加入できます」
北見久美子(きたみ・くみこ)さん
ファイナンシャルプランナー
消費生活センター相談員を経て独立。消費生活コンサルタントとしても活躍する。
著書に『親のお金の守り方』(朝日新聞出版)など。
クロワッサン特別編集 2014年(平成26年)8月5日 発行