大垣市に研究、開発拠点を持つシステム開発会社が、固定電話への迷惑電話の着信を自動的に拒否する装置 「トビラフォン」を開発した。同社によると、迷惑電話を自動的に拒否する装置の開発は国内初といい、振り込め詐欺の被害防止策として注目を集めそうだ。
開発したのは2004年、大垣市で創業したトビラシステムズ(名古屋市、明田篤社長)。トビラフォンは、着信した電話番号をインターネット回線で迷惑電話の番号のデータベース(DB)と照合。一致すると着信音を鳴らさず、電話をつなげないようにし、赤色のライトが発光して知らせる。
DBには自社で集めた迷惑電話の番号など約7千件が登録されている。登録されていない番号でも、契約者が迷惑電話と判断して装置の拒否ボタンを押すと、その番号を同社が分析し、迷惑電話の番号と判断した場合、DBに登録する。契約者が増えるほどDBが充実し、拒否の精度が高まる仕組みだ。
装置には2つのボタンがあり、ボタンを押すと、指定した携帯電話、パソコンに自動的に電子メールが送られる昨日も標準装備。一人暮らしの親や、共働き家庭の子供の安否確認にも活用できる。
装置のレンタル代は月額315円。8月7日まで、レンタル代を3ヶ月間無料にするキャンペーンも実施している。6月の発売以来、約100件の契約があるといい、明田社長は「人に喜んでもらえる技術。来期(2012年10月期)中に契約1万件を目標に頑張りたい」としている。
申し込み、問い合わせは052(253)7691
岐阜新聞 2011年(平成23年)7月23日 土曜日