迷惑電話(振り込め詐欺等)・営業電話(勧誘電話・セールス電話)を自動で着信拒否 トビラフォンは未知の迷惑電話も着信拒否(迷惑電話フィルタ)できます。

北海道新聞夕刊

振り込め電話 自動着信拒否

 振り込め詐欺をシャットアウト-。名古屋市中区のシステム開発会社「トビラシステムズ」が、相手側の電話番号が振り込め詐欺などで使用された番号かどうかを識別し、自動的に着信を拒否できる専用機器を通信会社ウィルコムと共同で開発、7月からサービスを開始した。
 名称は「迷惑電話チェッカー」。東京都杉並区や西東京市では、実証実験の一環として高齢者に無料で貸し出しており、担当者は「現状で最も優れているシステム。効果を市民に周知したい」と話している。
 専用機器を電話回線と電話機との間に接続。迷惑電話の番号を登録したトビラ社のデータベースの情報がPHSの電波で専用機器にも伝えられ、該当する番号からかかってきた場合は自動的に着信を拒否する仕組み。家電量販店などで契約でき、料金は月額700円だ。
 トビラ社は警視庁から、振り込め詐欺などに使用された番号の提供を受け、既に2万件以上の番号を登録。未登録の番号からの着信も拒否ボタンを押せばかからなくなり、同時にデータベースに通報する。
 通報件数が積み重なるなどすれば、着信拒否の対象となる番号として追加登録されるため、次々と電話番号を変える手口にも対応できる。
 トビラ社は専用機器100台を2年間無料で貸し出す自治体を募集。引き換えに各自治体から迷惑電話などに関する情報を募り、データベースを充実されたい考えだ。
 祖父が勧誘電話をきっかけに悪徳商法の被害に遭ったことから開発を思い立ったというトビラ社の明田篤社長(32)は「電話に出てしまうとつい口車にのってしまう。電話に出ないことが最大の被害防止策になる」と話している。

 

北海道新聞夕刊 2013年(平成25年)8月19日 月曜日