一宮市は26日、お年寄りを狙った振り込め詐欺事件を未然に防ごうと、詐欺犯罪などで使用された電話番号からの着信を光と音声で知らせる「迷惑電話チェッカー」 を、10月から試験的に市内の高齢者宅に無償で提供すると発表した。
この機器を自宅の電話機に接続すると、詐欺事件などで使用された登録済みの電話番号約2万件から着信があった場合、機器の赤ランプが点滅し、「迷惑電話の恐れがあります」 の音声が流れる仕組みという。
同市が導入を決めた背景には、県内各地で振り込めや手渡しによる詐欺事件が相次いでいることや、同市でも今年に入って25日までに11件にのぼり、被害総額は約6300万円になるという。
設置するには、65歳以上の高齢者がいる世帯と、電話機に電話番号が表示されるナンバーディスプレイ を利用していることが条件となる。募集戸数は10月1日から1年間。その後、地域的に 集中した番号が検出されれば、注意喚起を行う。
毎日新聞 朝刊 2013年(平成25年)8月27日 火曜日