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日刊工業新聞

迷惑電話一発撃退 トビラシステムズ

情報共有し自動拒否 サービス契約200件突破

勧誘やセールスなどの迷惑電話の情報を契約者全員が共有し、自動で着信拒否―。システム開発会社トビラシステムズ(名古屋市中区、明田篤社長、052・253・7691)が6月に始めた全国初のサービス「トビラフォン」の契約が200件を超えた。
データベース(DB)に登録された迷惑電話番号は警察提供分も含め約1万3000件に達し、振り込め詐欺の撃退にも効果を発揮すると注目を集めている。
トビラフォンは手のひらサイズの機器を固定電話に取り付けるだけで利用できる。機器がインターネット回線に自動接続するので、パソコンは不要。契約者の負担は月額315円の機器レンタル料だけに抑えた。迷惑電話がかかってきたときに「拒否」ボタンを押すと、DBにその情報が送られる。
契約者にかかってくる電話はDBに記録された番号と照合され、一致した場合には自動で着信を拒否。自分が登録していない迷惑電話も受けずに済む。
国民生活センターによると、2010年度の迷惑電話に関する相談は全国で7万件以上。被害額は少なくとも約475億円に上る。トビラシステムの明田社長は「祖父も電話で高額工事の詐欺に遭った」と話し、契約者の拡大に向け警察などとの連携も目指している。



日刊工業新聞 2011年(平成23年)10月4日 火曜日