ビックカメラは10日、ソフト開発のトビラシステムズ(名古屋市)と組み、迷惑電話をブロックする家庭用機器の販売を始める。トビラ社の開発した機器と迷惑電話のデータベースで架かってきた電話を自動で判別し、データベースに該当する場合は通話を拒否する。振り込め詐欺や悪質な勧誘電話に悩む高齢者や高齢の親を持つ子供世代の利用を見込む。 販売する「トビラフォン」は家電量販店で初めてビックと傘下のコジマで売り出す。これまではトビラ社のインターネット通販で扱うほか、通信会社を通じて類似のサービスを提供していた。 機器は赤や黄などランプの色で迷惑電話かどうかを知らせる。トビラ社のデータベースには迷惑電話の番号が2万5千件以上登録されており、随時更新するという。 価格はインターネット回線用で税別9,480円、固定電話用は同1万680円。機器代とは別に利用料が初年度無料で2年目以降に年1,200円(税別)などがかかる。電話会社が提供する発信番号表示サービスへの加入も必要となる。 11日にはシャープもトビラ社のサービスに対応したファクシミリを発売予定だ。
日経新聞 日刊 2015年(平成27年)9月9日 水曜日