振り込め詐欺や悪質な電話勧誘など、固定電話にかかってくる迷惑電話からの着信を未然に防ぐことが出来る装置「トビラフォン」が開発され、6月8日からサービスがスタートしている。これは国内初のシステムで、迷惑電話防止策として注目が集まっている。
開発したのは名古屋市に本社を置くトビラシステムズ(明田篤社長・越戸町出身)。トビラフォンは自社のデータベースに登録・管理された迷惑電話の番号を、契約者にかかってきた電話とインターネット回線を通して照合する。迷惑電話と一致した場合、契約者がその番号を知らなくても自動的に着信拒否される仕組みだ。
また、データベースに登録されていない番号でも、複数の契約者が迷惑電話と判断し拒否した場合には該当の番号を同社が分析・判断し、順次データベースに登録していく。契約者の数が増えるとともに精度が高まっていくシステムになっている。
現在データベースに登録されている迷惑電話の番号は約7000件。明田社長は「契約者を増やすことが精度の向上につながる。来年までに一万件の契約が目標」と話す。
トビラフォンの接続には ナンバーディスプレイの契約、インターネット回線が必要で、契約料は月額315円。接続サポートも行っている。問い合わせは052・253・7691まで【川原】
矢作新報 2011年(平成23年)7月29日 金曜日