会社や高齢者宅への迷惑電話を自動的に着信拒否できるシステムを、パッケージソフト開発会社「トビラシステムズ」(名古屋市中区)がこのほど発売した。
商品は手のひらサイズの「トビラフォン」(幅10センチ、高さ4.5センチ、奥行き7センチ)で、会社や自宅の固定電話機に接続して使う。警察や全国の消費者センターが公表している振り込め詐欺や、悪質な電話勧誘販売の電話番号約1万2000件をデータベース化。着信した番号と照合し、利用者が電話に出る前に遮断する仕組みで、 データベールに登録されていない迷惑電話がかかってきた場合には、「拒否」のボタンを押せば次回から着信を拒否できる。
明田篤社長(30)は「祖父が地上デジタル詐欺の電話で被害を受けたことが開発のきっかけ。初年度で一万台を契約したい」と話す。機器はレンタルで、1ヶ月の使用料が315円。問い合わせは同社(052・253・7691)へ。
読売新聞 2011年(平成23年)8月11日 木曜日