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振り込め詐欺 着信拒否

愛知県警、100世帯で実験へ

愛知県警は23日、迷惑電話の着信を拒否するシステムを使い、「振り込め詐欺」の被害を防ぐ実験を行うと発表した。2月から3か月間、名古屋市内の高齢者宅など100世帯に試験的に設置、有効性を検証する。
このシステムは、同市のソフト開発会社「トビラシステムズ」が開発した「トビラフォン」で、昨年6月にサービスが始まった。警察や国民生活センターから、振り込め詐欺の犯行などに使われた電話番号が公表されると、同社のコンピューターに登録。インターネットを通じ、かかってきた番号が同一かどうかを瞬時に判別する仕組みだ。
県警が電話番号を把握した場合、電話会社に番号の停止を要請しているが、停止されるまでに時間差がある。一方、トビラフォンはすぐにシステムに反映されるため、県警は「速やかに被害の拡大を防げるのでは」と期待を寄せている。
県警によると、昨年の振り込め詐欺の認知件数は前年比119件減の369件、被害総額は1265万円増の6億2933万円で、愛知県は件数、金額ともに全国でワースト5位だった。

読売新聞 2012年(平成24年)1月24日 火曜日